ブログブルース

子育てブルースマン、ロンドン.のウェブログ

バンドが無くならないのは

音楽はなにも進歩していないしロックは死んでいない

 

皆さんお気づきでしょうか、音楽は進歩していません。

少し御幣があるかもしれませんが、もちろんテクノロジーの進歩により、音響効果や、機材、練習法や配信方法などは目覚しい進歩を遂げています。

しかしなぜかいまだに人間は300年前のクラッシック音楽の生演奏を聞きにコンサートホールへ足を運び、自国の伝統的な民謡にあわせ体を揺らし、ビートルズを超えるバンドは出てこず、戦争があればギターを手に取り愛と自由を叫ぶのです。

近年バンドを組む人口は減ってきています。ライブハウスの減少や、クラブミュージックのメインカルチャー化により、バンドミュージックは隅っこに追いやられています。こうしてみるとロックが死にかけているようにも見えますが、ここに大きな誤解がありまして、クラブミュージックもヒップホップもレゲエもそもそもロックに該当するものであり、ヒップホップの生みの親RUN-DMCの曲なんかを聞いてみますと、バリバリギターソロが入っていたりするのであります。

さて、なぜ音楽は進歩しないか、それはあくまで音楽はアナログなものであるため、人間の根本にあるものを外に出しているだけであり、人間が人間であり続ける限り、劇的に変化をすることはありえないのです。しかしながら60年前に生まれたロックがいまだ現役で戦っていられると言うことは、何よりバンド演奏が楽しいから、と言うのが原因かと思われます。この私30年近く生きていますが、いまだにバンド演奏以上に楽しいものには出会ったことがありません。きっと世界共通で演奏することの楽しさがあるからこそ、このロックと言うカルチャーは死ぬことなく、生き続けるのでしょう。