結婚する意味
登場人物
①ひろこ(女性)
普通のOL、30歳、高専卒
②ゆうじ(男性)
27歳
今回の問題
彼氏が結婚してくれない
問題に至った経緯(女性側からの調査結果)
・二人は付き合って5年ほど
・以前結婚の話をすると、30歳までに結婚すると約束していた
・両親(女性側)に挨拶済み
・1ヶ月前から同棲を開始した
・その少し前にゆうじが仕事を辞め、ブリーダーの訓練学校に行くが、
再就職先は動物関係の医療機器の営業と、転職はあまりうまくいっていなそう
・ひろこも、仕事がうまくいっておらず(めちゃくちゃひま)転職を考えている
・車は二人でお金を出し合い購入(ゆうじが通勤で使用)
・ゆうじが選んだ犬を二人でお金を出し合い購入
上記のような経緯があり、結婚の話をした結果
ゆ>結婚はまだ先になる
ひ>は?詐欺やんけ!?
ゆ>は?(逆切れ)
....
(口論)
....
ひ>じゃあいつ結婚するの?
ゆ>お金が---円溜まったら...ごにょごにょ
.........
と言う結果である。
ここで今回の件の問題点を挙げる
①30歳になったら結婚をする約束を反故にしたことに対する謝罪、及び説明不足
②二人の結婚に対する認識不足及び相違
この2点でしっかりとした話し合いが出来ていないことが、今回の問題の争点になってしまたと思われる。
この問題で①を明らかにする前に、②についてきちんと話し合わない限りと前には進めないため②からはっきりさせていきたい。
...
{結婚とは?}
重要なキーワードは
「婚姻」
「結婚式」
「子供」
の三点です。
まず
①「婚姻」から
現在2人は同棲(同居)し、共同生活を送っている。車も二人のお金で買い、ペットも飼っている。
今この状態で役所へ行き、紙にサインして出し、受理されれば
「婚姻」は完了です。
家に二人で帰って、何か変わったことと言えばどちらかの苗字だけです。
二人の関係は何も変わっていません。
あとは、扶養家族になれる、保険や病気になったときに代理人になれるだけです。
もう一度言いますが、
「婚姻」で二人の関係は今と何も変わりません。
②「結婚式」
次に「結婚式」です。
最近はしない人も増えていますが
結婚したら結婚式をする。これは規模の大小にかかわらず普通のことです。
ウエディングドレスも着たいし、友人が自分のために集まってくれるのは葬式以外この日だけです。
もちろん、膨大なお金と手間がかかりますので、規模によりますがある程度まとまったお金が必要になります。
③「子供」
最後に「子供」をつくるです。
これは結婚する必要はありません。
現に子供が出来てから結婚する人もたくさんいますし、
社会的に 、また計画的には結婚してからのほうが望ましいとは言えます。
つまり結婚をすることによってなにがしたいかによります。
①婚姻がしたい
手続きをするだけです。明日も同じ日常がやってきます
②結婚式がしたい
これは2人だけが決めることではありません
結婚と恋愛の違いは、一人の男と女だけの関係ではなくなると言うことです。
それぞれの家庭のことも考慮しなければならないのが結婚の面倒なところでもあります。
もちろん世話になれるという面ではいいことも多々あります。
結婚式と言うのは、家と家が行うものであり、2人だけの問題ではありません
一人だけがしたいといってもそれはかないません、よく考慮しましょう。
③こどもが欲しい
これはまずできるかはわかりませんし、
子供は出来てからが大変なのです。
楽しいことももちろんありますが、最初はつらいことばかりです
経済的に貧しければ、その分負担も多く、苦しむ結果になる場合もあります。
今回であなたは何がしたいのですか?
①婚姻がしたいのですか?
②結婚式がしたいのですか?
③こどもが欲しいのですか?
これは社会が作り出した、結婚適齢期だからそろそろ結婚したいという過ちへの第一歩を踏み出そうとしているのか
5年も付き合ったんだからそろそろ結婚して欲しいという心の寂しさが作り出した不幸のものさしで物事を見ていませんか?
あなたは結婚がしたいのではありません。
幸せになりたいのです。
不幸になっても良いから結婚がしたい人は相手はいくらでもいますのでどこかへ行ってください。
もう一度言います
あなたは幸せになりたいのです。
ここで上記の①②③を見直してみましょう。
上記の①②③をしたからといって幸せになると書いていますか?
書いていませんね?
つまり、結婚=幸せではありません
あなたにも心当たりがあるはずです。
「結婚して不幸になった人」
何人か思い浮かんだのではないでしょうか。
つまり、大事なことは、「結婚をする」と言うことではありません。
「幸せになる」ということです。
もし、結婚をして心の安定を求めているのであれば大間違いです。
もちろん婚姻は書類上の手続きなので、離婚も書類上の手続きなのです。
紙切れにサインをするだけです。
無理に結婚をして、その生活が無理なものであれば終わりが来て当然なのです。
ここで、私が思う結婚論の重要なポイントです。
恋愛は、好きな人にきれいなところを見せて、楽しく過ごすのが恋愛です。
結婚とは、この先どうなるか分からない人生の大冒険を、この人でやっていこうという決意です。
どんな敵が待ち受けているか分からない大冒険をするには、もちろんパートナーは強いほうが良いでしょう。
ゆうじはあなたと結婚する気が無い訳ではありません。
結婚に対する認識が違うのです。
彼が本当に結婚について興味が無く、あなたにも不誠実であった場合、おそらくすぐに結婚しているはずです。
ここでの結婚は婚姻です。
紙にサインをして役所に出すだけで事が治るのであればそうするはずです。
ゆうじは一般的な結婚についてこう考えています。
「しっかりと生活基盤を持った男性を家長とし、家族を養っていく」
そして結婚に至る過程において
お付き合い→プロポーズ→結婚式→新婚生活→子どもができる
現在ゆうじは再就職したばかりで心の余裕も無く、経済的にも余裕が無いはずです。
プロポーズするにも指輪がいりますし、結婚式にもお金がかかります。新婚旅行も行かなければなりませんし、
ましてや子どもとなると目を見張るような金額が要ります。
つまり、「婚姻」は無料ですが、一般的な「結婚」には多額の費用がかかるのです。
ゆうじは今現在経済的に余裕がありません。
仕事も不安定で収入も少なく将来のビジョンのない人間に人間に、突然「あなたは30歳になった、約束通り結婚しよう。僕は経済力がないけど良いよね?」
と言われても迷惑では無いでしょうか?
経済力が無いのは本人だけの努力でなんとかなるものではありません。
つづく